コンテンツへスキップ

カート

カートが空です

記事: ORIGAMI Dripper Air S - ETHIOPIA GARGARI GUTITY / HEIRLOOM WASHED

ORIGAMI Dripper Air S - ETHIOPIA GARGARI GUTITY / HEIRLOOM WASHED

ORIGAMI Dripper Air S - ETHIOPIA GARGARI GUTITY / HEIRLOOM WASHED

今回は、ドリッパーにORIGAMI Dripper Air Sを使用しました。ORIGAMIは、酸の明るさや華やかなトップノートを際立たせやすい反面、甘さの印象や厚みの出しにくさを課題と感じており、これまで取りあげてきませんでした。しかし、今回はエチオピア/ガルガリ・グティティのもつ華やかさを表現したいと考え、ORIGAMIの特性を活かしつつ、甘さを補う淹れ方を模索しながらレシピを組んでみました。

ORIGAMIのリブは、上部は広く、下部にいくほど狭くなる構造をしています。そのため、出口で抵抗が生じて液面が上昇しやすくなると同時に、上部ではバイパス(お湯が横へ抜ける現象)が増加し、渋みと未抽出が混在する原因ともなります。
そうしたリスクを回避し、フレーバーをしっかりと引き出すために「低水位の維持」と「中心透過」を意識して抽出をおこないます。

まず、注湯は底部の排水能力を超えない遅めの流速でおこない、注湯径は500円玉サイズにとどめます。ORIGAMIはペーパーフィルターが実際よりも広がって見えるため注湯径には注意が必要です。液面を低く保ちながら厚みのある中心部へ注ぎつづけることで、外周へお湯が逃げるを防ぎ、粉層の最底部まで確実に浸透させて粉層全体から成分を引き出します。そうして甘さまでしっかりと引き出します。
今回のガルガリ・グティティでは、さらに、1 投目をやや多めに注ぐことで酸の印象を立たせ、華やかさを感じやすいバランスに調整しています。その後は、残りのお湯を1秒あたり3gずつ注ぎつづけます。ぜひお試しください。

使用器具:ORIGAMI Dripper Air S
フィルター:abaca+ 円すいフィルター
粉量 / 粒度:17g / 中挽き(TIMEMORE C3S 16クリック)
湯温 / 湯量:91°C / 240g(白神山地の水)

時間 – 総湯量(注湯量)
0:00             – 60g(60g)
0:30 ~ 1:30 – 240g(180g)

Origin

数年前まで、納得のいくエチオピアがみつからない年が長く続いていました。1年間エチオピアをリリースしなかった年もあり、その後に販売した銘柄も元はブレンド用に購入していたものでした。にもかかわらず、販売開始と同時に予想をはるかに上回る人気で即完売となり、そのとき、ラインナップにエチオピアは必要不可欠なのだと痛感したのです。
その出来事よりもすこし前、私が初めてエチオピアを訪れたのは4年前でした。しかしその際も良いロットがみつけられず、苦い経験に終わりました。しかも、産地ツアーを終えて首都アディスアベバにもどった際にコロナにかかり、ホテルの部屋でワールドカップを観ながら延泊・療養を余儀なくされるというおまけつき。さらには、快復してすぐに現地のエクスポーターから「もっているサンプルすべてにスコアをつけてほしい」と依頼されたのです。当時、エチオピアにはQグレーダーがふたりしかいなかったそうで、(良い機会ではありましたが)膨大な量と精度を要求されるという、療養明けには厳しい事態となりました。
さて、ラインナップにおけるエチオピアの重要性を再確認し、ふたたびエチオピアを訪れたのは昨年のこと。「今度こそ納得のゆくロットを見つける」という強い意志をもって臨み、ついに巡りあえたのが、ガルガリ・グティティ・ウォッシングステーションでした。カッピング時に「エチオピアにもこんなにちゃんと良いロットがあるのに、どうして日本に届かないのだろう」とさえ思うほどでした。「輸送時の劣化が激しいのだろうか?」と疑問を抱きつつも購入したところ、大きく劣化することなく品質を保っていました。
そして今年の、3度目のエチオピア訪問。ブラインドカッピングで欲しいと思ったロットの名前をリストで確認してみると、そこには「ガルガリ・グティティ」の文字がありました。クオリティと再現性の高さを保った本当に良いウォッシングステーションであること、そして私が好きな味わいであることを実感し、昨年に引きつづき、購入を決めました。

ガルガリ・グティティ・ウォッシングステーションのあるイルガチェフェは、エチオピアを代表する生産地域のひとつで、国内で最初にウォッシュト・プロセスをおこなった地域としても知られています。ナチュラル・プロセスが主流だった時代に、中米で発展していたウォッシュト・プロセスを取り入れ、クリーンカップを高めたことで、高標高・在来種由来のジャスミンや柑橘、ベルガモットを思わせるフローラルなテロワールが際立ち、世界的なスペシャルティコーヒーとしての評価を決定づけました。まさしくイルガチェフェは、エチオピア・スペシャルティコーヒー発祥の地といっても過言ではないでしょう。
ガルガリ・グティティは、そのイルガチェフェのなかでももっとも標高の高いエリアであるゲデブに位置しています。さらにゲデブのなかでも、尾根から風化・侵食によって削り落とされた火山灰や粘土鉱物、有機物が堆積する緩傾斜に位置しており、深い土壌が形成されているのが特徴です。そうした土壌の特性により、樹木がより深く、ひろく根を張り、巨大な自生高木が育つ環境が生まれ、結果として、最上層に自生高木、中層にエンセーテやバナナ、下層にコーヒーノキという多層なアグロフォレストリーが形成されていることが特徴です。
日光が上層の樹木で散乱され、やわらかい木漏れ日として届く環境で育ったコーヒーノキは大きなストレスを受けることなく、繊細なフレーバーを保ったまま成熟していきます。そうして、フローラル、ピーチ、オレンジなどのフレーバーや上品なフルーツ感をもったコーヒーが生まれます。ぜひ、その味わいをお楽しみください。
(佐藤)

Roast

今回はウッドベリーで2回目の取り扱いとなるガルガリ・グティティです。
基本的にエチオピアのウォッシュド・プロセスの豆は密度が高い傾向にあるため、投入温度は高めに設定します。今回のガルガリも同様、高めの投入温度で適切にカロリーが入るような設計にしております。その後は、急激な温度変化を避け、焦げを防止して焼き上げました。
その結果、フローラルをしっかりと感じる、これぞエチオピアといった味わいに仕上がっています。
(今川)


美味しいコーヒーの淹れ方ガイド

BREW GUIDE

ORIGAMI Dripper Air S - ETHIOPIA GARGARI GUTITY / HEIRLOOM WASHED
Monthly Recommended

ORIGAMI Dripper Air S - ETHIOPIA GARGARI GUTITY / HEIRLOOM WASHED

今回は、ドリッパーにORIGAMI Dripper Air Sを使用しました。ORIGAMIは、酸の明るさや華やかなトップノートを際立たせやすい反面、甘さの印象や厚みの出しにくさを課題と感じており、これまで取りあげてきませんでした。しかし、今回はエチオピア/ガルガリ・グティティのもつ華やかさを表現したいと考え、ORIGAMIの特性を活かしつつ、甘さを補う淹れ方を模索しながらレシピを組んでみま...

もっと見る
HARIO V60 - PANAMA ABORIGEN / CATURRA LACTIC NATURAL
Monthly Recommended

HARIO V60 - PANAMA ABORIGEN / CATURRA LACTIC NATURAL

今回のレシピは、ラクティック・ナチュラル・プロセスがつくりだすリッチなボディ感と、綺麗でフルーティーな後味の両立を目指して組み上げました。カトゥーラ種は有機酸がつくられにくく、抽出の仕方によっては酸の印象がぼやけやすい反面、甘さと丸みのある質感が際立ちやすい特性をもっています。そこで、今回は抽出比率を1:14と通常よりも低く設定しています。液中のコロイド密度(フィルターを通りぬけた微粒子の密...

もっと見る
HARIO V60 MUGEN - EL SALVADOR LAS VENTANAS /  PACAMARA SEMI-WASHED
Monthly Recommended

HARIO V60 MUGEN - EL SALVADOR LAS VENTANAS / PACAMARA SEMI-WASHED

今月はラス・ヴェンタナス農園のコーヒーがもつフルーティーさと豊かな口当たりにフォーカスして、アイスコーヒーのレシピを組んでみました。ポイントは多めに注ぐ 1 投目です。抽出の前半に溶け出しやすい酸味をしっかりと引き出すことでフルーツの印象が明るく表現されます。そして2投目からは注湯の間隔をしっかりと取り、甘さや質感を取り出すことで、酸だけに偏らないよう全体のテイストバランスに注意しています。...

もっと見る
HARIO V60 - TANZANIA ACACIA HILLS GEISHA
Monthly Recommended

HARIO V60 - TANZANIA ACACIA HILLS GEISHA

今回は、タンザニア/アカシア・ヒルズ農園ゲイシャのもつ、華やかなフレーバーと明るい酸のハイライト、雑味のないハチミツのような余韻を目指してレシピを組みました。ポイントは、それぞれ30秒と短く設定した注湯間隔です。そうすることで抽出の前半において溶けだしやすい有機酸 (シトラス、ホワイトグレープ系) をしっかり引き出すと同時に、ブリューレシオを低く=粉に対する総湯量を制限することで抽出を早めに...

もっと見る
BEANDY Silk Dripper - GUATEMALA ROSMA

BEANDY Silk Dripper - GUATEMALA ROSMA

グアテマラ/ロスマ農園のもつレモンや洋梨のような明るい酸を引き出し、ブラウンシュガーのような厚みのある甘さが下支えする立体的なカップバランスを目指してレシピを組みました。今回、使用するのはBEANDYシルクドリッパー。高い透過性をもち、薄く均一な粉層をつくれる形状を活かし、クリーンかつ力強い甘さを引き出します。まず、蒸らしをおこなったあと、2投目で一気にお湯を100g注ぎ、成分の移動速度を上...

もっと見る
HARIO V60 - ECUADOR LA JOSEFINA / SIDRA ANAEROBIC FERMENTATION WITH MOSTO

HARIO V60 - ECUADOR LA JOSEFINA / SIDRA ANAEROBIC FERMENTATION WITH MOSTO

シドラ種のもつパッと花開くような華やかさと、マスカットや洋梨を思わせる明るい酸味を表現するためのレシピです。リブのあるHARIO V60を使用し、注ぎ方を工夫することで、ジューシーな果実感とクリーンな後味を両立させた一杯を目指します。レシピの核となるのは、3回目の注ぎを意図的に外周にかけるというひと工夫です。抽出の後半は複雑さをつくるかわりに、苦味などの阻害要因も多く抽出してしまいます。1回...

もっと見る
HARIO V60 MUGEN - EL SALVADOR TRES POZOS / PACAMARA NATURAL

HARIO V60 MUGEN - EL SALVADOR TRES POZOS / PACAMARA NATURAL

トレス・ポソスのもつ鮮やかな酸と、トロピカルな果実味を濁りなくカップに落としこむためのレシピです。オレンジやチェリーのような明るい酸味と、なめらかで持続する甘みの両立を目指しています。使用器具はHARIO V60 MUGENとSibarist Fast Filter。リブのないMUGENによる密着性と、Sibaristの透過スピードを掛け合わせることで、流速を構造的に担保し、チャネリングを防...

もっと見る
Kalita Wave 155 - KENYA THAGEINI / SL28, 34 WASHED

Kalita Wave 155 - KENYA THAGEINI / SL28, 34 WASHED

サゲイニのオレンジのようなジューシーな酸と、ハニーのような甘みの両立を目指し、ケニアのコーヒーが本来もっている多層的な酸味をカップに落とし込むためのレシピをつくりました。ドリッパーは、平底形状による均一な抽出を狙って「Kalita Wave 155」を使用します。レシピの核となるのは、45秒という長めの蒸らし時間です。蒸らしをしっかりとおこなうことで甘みの土台を確実に形成します。そして、つづ...

もっと見る
HARIO V60 NEO - COLOMBIA LA NATURA / WUSHWUSH CEREZA HONEY

HARIO V60 NEO - COLOMBIA LA NATURA / WUSHWUSH CEREZA HONEY

華やかな香りと透明感のある酸味。そこに乳酸を思わせる柔らかな口当たりと甘みを両立させる。このコーヒーがもつ多層的な魅力を、もっとも美しい状態でカップに落としこむためのレシピです。使用器具はHARIO V60 NEO。湯抜けの速いドリッパーを使い、3投のレシピとしては注湯感覚を短めに設定することで、抽出後半に出やすい苦味やエグ味などの阻害要因が溶け出す前に切り上げ、酸の明るさを際立たせます。さ...

もっと見る
c5dfef4ffca6ca82a4b7d91de4d5809e4501021a63b0cc99c9b0ab479b793206