











エクアドル ラ・ホセフィーナ農園 シドラ アナエロビック・ファーメンテーション
Origin of El Chaco
エル・チャコから届いた物語
エクアドルから、希少品種シドラのロットが届きました。アンデスとアマゾンの境界に位置するエルチャコは、若い火山性土壌と雲霧林の気候が重なり合う、スペシャルティコーヒーの可能性に満ちた地域です。この土地で育つシドラは、繊細な芳香と豊かな糖組成をあわせ持ち、そのポテンシャルを丁寧に引き出すことで、産地の個性を精緻に映し出します。
カップには、フローラルな香りが穏やかに広がり、リンゴやトロピカルフルーツの明るい酸味に、マスカットのような瑞々しい甘さが重なります。ワインのような奥行きが感じられながら、ハーバルな余韻とチョコレートの落ち着きがゆっくりと続きます。
このロットは、シドラという品種の持つ華やかさと、アナエロビック・ファーメンテーションによる複雑な質感が無理なく調和しています。透明感と重層性を兼ね備え、エクアドルという産地の現在地を静かに伝える仕上がりです。
感じられるフレーバー
Land and People
火山と森が育む、精密なテロワール
エルチャコの土壌は、近隣のレベンタドール火山の活動によって形成された若い火山灰を主体とし、リンやカリウムなどのミネラルを豊富に含んでいます。これらは高い保持力とともに植物へ供給され、コーヒーの健やかな成長を支えています。また、pHバランスが保たれやすい環境により、栄養の吸収効率が高く維持されている点も特徴です。
この地域は雲霧林の縁に位置し、年間を通じて湿度が高く、有機物が豊かに蓄積される環境にあります。厚い腐植層は土壌の緩衝材として機能し、急激な環境変化を和らげながら、安定した生育条件をつくり出します。
生産者レオポルド・アンドラーデは、この自然条件を活かしながら、丁寧な栽培と収穫管理を行っています。優れた排水性と通気性、そして活発な微生物活動が組み合わさることで、クリーンで明るい酸質を支える土壌環境が形成されています。
Native Varietals
エクアドルが育てた品種「シドラ」
シドラは、エクアドルで開発された品種であり、Red BourbonとTypica、あるいはエチオピア在来種に近い遺伝的背景を持つとされています。当初は、病気への強さ(病害耐性)という観点では十分な評価が得られず、栽培の難しさが指摘されることもありました。
しかしその一方で、この品種は豊かな糖組成と高い代謝効率を備えており、スペシャルティコーヒーとしての風味表現において大きな可能性を持っています。焙煎時にはメイラード反応が豊かに進み、シロップのような質感や奥行きのある甘さが形成されます。
また、内部に蓄えられた芳香成分が、フローラルな香りや果実味の複雑な広がりとして現れます。現在では国際的な評価も高まり、エクアドルを象徴する存在として位置付けられています。シドラは、栽培の難しさと引き換えに、風味の魅力を丁寧に引き出すことができる品種です。
Anaerobic Fermentation Craft
モストが引き出す、発酵の奥行き
本ロットでは、シドラの個性を引き出すために、アナエロビック・ファーメンテーション(酸素の少ない環境で行う発酵)が採用されています。このプロセスは、密閉された状態でゆっくりと発酵を進めることで、果実由来の香りや甘さをより立体的に引き出すことを目的としています。
まず、完熟チェリーを厳選し、密閉タンク内で96時間の発酵を行います。その後デパルピングを行い、チェリー由来のモスト(果汁)を加えてさらに96時間発酵させます。このモストの再添加により発酵環境が活性化され、シドラ特有の複雑な酸質と滑らかな質感がより明確に表現されます。
このような発酵プロセスは、ワインのような奥行きや果実感をもたらす一方で、風味の個性がはっきりと現れやすい特徴もあります。そのため、華やかな香りや発酵由来のニュアンスを好まれる方には特に魅力的に感じられる傾向があります。
発酵後はアフリカンベッドで約15日間かけて乾燥され、風味の均一性とクリーンさが整えられます。一連の工程が、香りから余韻までの流れを自然に結びつけています。
Selected Lot Journey
選び抜かれたロットの背景
エクアドルで生まれたシドラという品種は、その土地の環境とともに評価を高めてきた存在です。このロットもまた、複数のサンプルの中から、カッピングを重ねる中で選定されたものです。風味の明瞭さと質感のバランスに加え、シドラらしい華やかさが過度に強調されすぎず、全体としての調和が感じられた点が印象に残りました。
一般的に、シドラのような品種は市場価値が高く、限られた流通となることが多い傾向にあります。その中でこのロットは、品種特性をしっかりと備えながらも、より多くの方に紹介できる形でご提案できる点にも魅力を感じています。価格と品質のバランスが丁寧に保たれていることは、このコーヒーのもう一つの価値といえるかもしれません。
エクアドルで完結したこの品種のルーツと、私たちの選定基準。このコーヒーは単なる希少性にとどまらず、エクアドルという産地の現在を伝える存在でもあります。"シドラ" を手頃に知っていただく、またとない機会をお見逃しなく。
Taste of El Chaco
重なり合う風味、広がる余韻
エルチャコのテロワール、シドラという品種、そして精密なアナエロビック・ファーメンテーション。それぞれの要素が重なり合い、このコーヒーの輪郭を形つくっています。日々の中で、コーヒーの奥行きをゆっくりと楽しみたいときに選んでいただきたいロットです。
【生産国】エクアドル
【地域】エルチャコ
【農園】ラ・ホセフィーナ農園
【生産者】レオポルド・アンドラーデ
【標高】1,500m
【品種】シドラ
【プロセス】アナエロビック・ファーメンテーション(モスト使用)
【焙煎度】浅煎り
Country:Ecuador
Region:El Chaco
Farm:La Josefina
Producer:Leopoldo Andrade
Altitude:1,500m
Varietals:Sidra
Process:Anaerobic Fermentation with mosto
Rost Level:Light Roast
コーヒーの保存方法について >>
コーヒー豆は、チャック付バッグに入れてお届けいたします。
背面にはコーヒー豆の焙煎日が記載されています。
<美味しく飲む目安>
ハンドドリップ:焙煎から2〜3週間くらいが豆の持つ風味がバランスよく感じられます。
エスプレッソ:焙煎から3週間前後くらいが甘さを感じやすく、ミルクとの相性もよく感じられます。
焙煎後2ヶ月くらいまでを目安にお召し上がりください。
<長期保存について>
飲みきれない場合は密閉容器で冷凍保存がおすすめです。
冷凍保存の場合は、半年ほどの期間を目安にお召し上がりください。
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